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Shopifyアプリの無料トライアルは「カウントダウン」ではなく180日間の残高である|そして返金を決めるのはShopifyではない

Shopifyアプリの課金について、公式に書かれているのに一緒に読まれることがまずない事実が2つあります。1つ目、無料トライアルは再インストールでリセットされるカウントダウンではありません。Shopify App Pricingはトライアル日数を180日間、しかもプラン単位で記録し、プラン変更時には「消費済みの日数は新しい日数から差し引かれる」と明記されています。2つ目、返金はShopifyの裁量ではありません。Help Centerは、サードパーティアプリの返金は開発元が管理すること、返金判断は開発元の裁量であること、そして請求書に載った保留中の課金をShopifyは取り消せないことを明言しています。開発元側の制限も想像より狭く、$1,000.00 USDを超える課金は返金できず、12か月より古い請求書にも手が出せず、ACH払いの請求書は90日以内に限られます。Shopify Help Center、shopify.dev、およびMatrixify・Loox・KlaviyoのApp Storeリスティングで2026年9月13日に確認しています。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 17分#Shopifyブログ運営#アプリ比較#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

Shopifyの課金の相談には、ほぼ必ず2つの質問が出てきます。アンインストールしたのに、なぜまだ請求されるのか。 そして、再インストールしたのに、無料トライアルはどこへ消えたのか。

どちらも公式に答えが書かれています。ただし2か所に分かれて書かれていて、そのどちらも、インストール前に読んだアプリのリスティングページではありません。

以下では、トライアルの「時計」が実際に何を測っているのか、アンインストールが何を止めて何を止めないのか、そして返金の義務を負っているのは誰なのかを整理します。確認日は2026年9月13日です。

結論

トライアルは時計ではなく残高です。 Shopifyの開発者向けドキュメントいわく "Shopify App Pricing tracks trial days over a 180-day period to prevent users from repeatedly reinstalling apps to exploit free trial periods."

残高はアプリ単位ではなくプラン単位です。 Shopify自身の例は、Pro Planで15日中12日を使い、アンインストールし、90日後に再インストールしたマーチャントが、そのプランに3日だけ残っている、というものです。

Free plan available と Free trial available は別のラベルです。 Matrixifyのリスティングには前者だけがあり、後者はありません。Looxには両方あります。契約の瞬間に起きることが違います。

アンインストールが止めるのは「次の請求サイクル」であって、すでに生成された課金ではありません。 そしてそれはShopifyにも消せません。"Shopify can't remove or cancel a pending third-party app charge after it has been added to your upcoming invoice."

返金を決めるのはShopifyではありません。 "Refunds for third-party app charges are managed by the app developer, not Shopify." そして "Refund decisions are at the app developer's discretion."

$1,000を超えると開発元にも手が出せません。 アプリは$1,000.00 USDを超える課金を返金できず、12か月より古い請求書も扱えず、ACH払いの請求書は90日以内のものに限られます。

第1部: トライアルの「時計」が測っているもの

一般的なコンシューマ向けソフトの感覚は、カウントダウンです。インストールして14日が減っていき、15日目に課金される。アンインストールして入れ直せば、また14日。

Shopify App Pricingはそうなっていません。トライアル日数は「経過」ではなく「消費」され、その台帳はアンインストールをまたいで残ります。根拠はOffer free trials。開発者向けに書かれているため、マーチャントの目にほとんど入らないページです。

仕組みは3つに分かれます。

180日のウィンドウ。 消費したトライアル日数は180日間記憶されます。アンインストールすると消費が止まり、この期間内に再インストールすると続きから再開します。公式の例では、Pro Planで15日中12日を使って90日後に戻ってきたマーチャントについて "they'll still have 3 trial days left for the Pro Plan"。

プラン単位の台帳。 いま引用した一文をもう一度見てください。for the Pro Plan です。Shopifyの書き方では、残高はアプリ全体ではなく契約したプランに紐づきます。これは複数のプランにトライアルが付いているアプリで効いてきます。Loox ‑ Product Reviews Appは、月額$49.99のConvertプランに14-day free trial、月額$299.99のUnlimitedプランにも別途14-day free trialを掲載しています。ドキュメントどおりに動くのであれば、これは共有の残高ではなく2つの別々の残高ということになります。

さかのぼっての再計算。 開発元がトライアル日数を変更した場合、"previously consumed trial days are subtracted from the new totals"。30日を14日に短縮した開発元が差額を負担することはなく、14日を30日に延ばした開発元は既存アカウントに残りを与えます。

そして、ほとんどのマーチャントが要求しないレバーがもう1つあります。開発元はPartner Dashboardからストア単位で日数を指定してトライアル延長を付与でき、確認メールはShopifyから届きます。"The merchant doesn't need to re-subscribe to the plan."。ストア単位の割引も同様に発行でき、こちらは "starting on the next billing cycle" で適用されます。開発元のサポート待ちの間にトライアルが切れたなら、延長を依頼するのは特別なお願いではなく、ドキュメントに手順のある通常の依頼です。

3つの料金ラベルと、そのうち1つだけがトライアルである理由

リスティング上部のラベルは、見た目以上の情報を持っています。実在する3つのアプリで、3つのラベル、3つの「試す」体験を並べます。

MatrixifyのShopify App Storeリスティングページ上部。料金は「無料プランあり」、Built for Shopifyバッジ、評価4.9(1,616件)が並ぶ

出典: Shopify App Store(Matrixify、2026-09-13時点)

Matrixifyのラベルは Free plan available で、プラン一覧を見ると他のラベルが付かない理由が分かります。Demo(Free)、Basicが月額$20、Bigが月額$50、Enterpriseが月額$200。そしてどのプランにも無料トライアルは付いていません。Demoプランは動きますが、1ファイルあたり10 Products、10 Customers、10 Ordersという上限があります。主用途が一度きりのストア移行であるアプリにとって、この上限がすべてです。2026年8月27日投稿の1つ星レビューは、無料版が "to nothing more than a few listings so you can't even trial it for real in the first place" に制限されていると直接書いています。これは1件のレビューであり、1人のマーチャントの経験として読むべきものですが、その背景にあるプラン構成はリスティングの表示そのままです。

Loox ‑ Product Reviews AppのShopify App Storeリスティングページ上部。料金欄に無料プランと無料体験の記載、Built for Shopifyバッジ、評価4.9(9,600件)が並ぶ

出典: Shopify App Store(Loox ‑ Product Reviews App、2026-09-13時点)

Looxは両方のラベルを持ちます。Free plan available. Free trial available. Beginnerプランは無料で、上限として500 ordersが記載されています。有料2プランにはそれぞれ14-day free trialが付きます。注意したいのはConvertプランのトライアル後で、基本料金に300 ordersが含まれ、以降は300 ordersごとに$50が加算されます。トライアル中に合意した$49.99は上限ではなく下限です。

Klaviyo: Email Marketing & SMSのShopify App Storeリスティングページ上部。料金は「インストール無料」、評価4.7(3,294件)が表示されている

出典: Shopify App Store(Klaviyo: Email Marketing & SMS、2026-09-13時点)

Klaviyo: Email Marketing & SMSのラベルは Free to install で、これが最も誤解されるラベルです。無料という意味でも、トライアルという意味でもありません。インストール自体が定期課金を生まないという意味で、お金は後から、Klaviyoの場合はまったく別の経路で届きます。料金セクションには、この先のすべてを変える一文があります。"External charges may be billed by Klaviyo separately from your Shopify invoice."

以下の第2部・第3部は、すべて「Shopifyが集金している」ことを前提にしています。開発元が直接請求している場合は、課金サイクルのタイミングも、creditとrefundの使い分けも、Shopifyによる代理フォローも、どれも適用されません。

第2部: アンインストールが実際に止めるもの

Help CenterのApp chargesページは、この点について珍しく率直です。覚えるべき一文はこれです。

"Uninstalling an app stops future billing cycles, but it doesn't remove a pending charge that has already been generated for your upcoming invoice."

アプリの課金は、そのアプリ独自の30日サイクルの開始時に生成され(あなたのShopifyサイクルとは別です)、次の請求書を待ちます。その隙間にアンインストールしても、課金はすでに飛んでいます。続く一文がとどめです。"Shopify can't remove or cancel a pending third-party app charge after it has been added to your upcoming invoice."

同じページには罠があと2つあります。

アプリ内での解約はアンインストールではありません。 "Canceling your subscription within an app or on the developer's website doesn't uninstall the app from your Shopify store. To stop Shopify billing, you must also uninstall the app from Settings > Apps."。アプリ側のダッシュボードで解約しただけの状態は、作業が半分しか終わっていません。

ストアを解約すると未払い分は即時請求されます。 "If you cancel your Shopify subscription, then any outstanding app amounts are charged immediately."。外部課金のアプリはこの対象外なので、解約前に開発元側で自分でキャンセルする必要があります。

閉店ではなく一時停止を検討しているなら、どの状態ならアプリの課金が本当に止まるのかはShopifyには休業設定がないで整理しています。終わったつもりの後に課金が着地するサイクルの仕組みはアプリの請求額がリスティングの価格と一致しない理由にあります。

第3部: 返金の義務を負っているのは誰か

ここでプラットフォームの構造に驚く人が多くいます。課金はShopifyの請求書に載り、Shopifyへ支払われ、Shopifyが発行した明細に並びます。それでも、返すかどうかを決めるのはShopifyではありません。

Understanding Shopify's refund policy for plansの What's not eligible for a refund にはこうあります。"Third-party app charges: Shopify can't refund charges from third-party apps."。App chargesページはさらに明確です。"Refunds for third-party app charges are managed by the app developer, not Shopify. Even though the charge is displayed on your Shopify bill, Shopify doesn't control refund decisions for third-party apps."。そして締めくくりは "Shopify can't guarantee refunds for third-party app charges. Refund decisions are at the app developer's discretion."

正しいものを、正しいタイミングで依頼する

Help Centerは依頼を2つに分けています。言葉を間違えると処理が遅れます。

  • 請求書の支払い前 — credit(クレジット)を依頼します。支払いが実行される前に、次回請求から金額を取り除くものです。Shopifyはこれを "the faster path if the developer agrees" と説明しています。
  • 請求書の支払い後 — refund(返金)を依頼します。開発元はShopifyが実際に集金した後でなければ動けません。

これはマナーの話ではなく、開発元側の制約です。Refund app chargesにこうあります。"You can only refund charges that the merchant has paid for. If an app charge hasn't been paid, then you can credit the charge to remove it from the merchant's bill."

開発元側にある4つの天井

同じページには、マーチャントがまず目にしない制限が並んでいます。腑に落ちないサポート返信の多くは、これで説明がつきます。

状況開発元にできること
課金が未払いrefundではなくcreditの発行
$1,000.00 USDを超える課金直接は不可。Shopify Supportへエスカレーション
12か月より古い請求書直接は不可。Shopify Supportへエスカレーション
ACH銀行振込で支払った請求書90日以内の請求書に限り返金可能

争っている課金が年額$2,400のプランや$1,000を超えた従量課金なら、開発元が「Shopifyを介する必要がある」と答えるのは門前払いではなく、文書化された手順です。返金依頼を開発元へ移した2023年5月1日の開発者向けChangelogにも同じ除外が並んでおり、Shopify Supportが引き続き扱うものとして "assistance with bulk refunds, refunds over $1,000, and refunds older than 12 months" が挙げられています。

もう1つ知っておきたい非対称があります。"Merchants don't receive an automatic notification of the refund status."。返金が承認され処理されても、何も通知されないことがあります。請求書は自分で確認してください。

Shopify Supportがやること・やらないこと

2023年のChangelogは、Shopify Supportが "will no longer reach out to partners on behalf of the merchant" とパートナーへ伝えていました。現在のHelp Centerの記述はそれより踏み込んでいます。Settings > Apps > 対象アプリ > Get support から依頼を送ると、"Shopify contacts you after 3 days to ensure the app developer has helped to resolve your issue. If they haven't, then Shopify contacts them again on your behalf."。

つまりShopifyは、催促し、その課金がShopify経由のアプリ課金かを確認し、開発元の天井を超える案件をエスカレーションします。やらないのは、開発元の判断を覆すことです。

例外: Shopify自身が作ったアプリ

apps developed by Shopifyには別のルールがあります。"refund requests may be considered if the app was uninstalled within 7 days of the start of the app's billing period."

7日間の窓は実在します。ただし、それが何を守っているのかを見てください。Apps by Shopifyのページには40 appsが掲載されており、1ページ目の24件のうち20件は単に Free です。Shopify Flow、Shopify Forms、Shopify Search & Discovery、Shopify Bundles、Shopify Translate & Adapt、Shopify Order Printerなどが該当します。何らかの課金があり得る4件(Shopify Collabs、Shopify Messaging、Shopify SimGym、Shopify Bill Pay)は Free to install で、発生するのは定期課金ではなく従量課金です。より寛容な返金ポリシーが適用されるのは、そもそも請求書が届きにくい領域です。

やるべきことを順番に

  1. 料金ラベルをプラン一覧より先に読む。 Free plan available、Free trial available、Free to install は3つの別の約束です。1つだけ付くことも、2つ付くことも、どれも付かないこともあります。
  2. 外部課金の一文を探す。 Shopifyの請求書とは別に請求され得ると書いてあれば、アンインストールでは支払いは止まりません。開発元側でも解約してください。
  3. トライアル日数は180日の記憶を持つ残高として扱う。 再インストールによるリセットは効かず、台帳はプラン単位です。
  4. 時間が足りないならトライアル延長を依頼する。 開発元はストア単位で付与でき、確認メールはShopifyから届きます。
  5. Shopifyの請求日ではなく、アプリの次サイクル開始前にアンインストールする。 両者は別の日付です。
  6. アプリのダッシュボードでの解約では足りない。 Settings > Appsからアンインストールします。
  7. 依頼内容をタイミングに合わせる。 未払いならcredit、支払い済みならrefundです。
  8. Settings > Apps > Get supportから送る。 アンインストール日、課金額と日付、理由を添えます。3日で返答がなければShopifyがフォローします。
  9. $1,000超、または12か月より古いものはShopify Supportへ。 開発元にはその意思があっても処理できません。
  10. 請求書は自分で確認する。 返金が着地したことを誰も教えてくれません。

この記事で確認できなかったこと

トライアル日数の挙動は、マーチャント向けのヘルプページではなくshopify.devの開発者向けドキュメントに書かれています。この記事はShopifyが開発者に説明している内容を引用したものであり、180日の台帳を実店舗で検証したわけではありません。

取り上げた3アプリは、リスティングの料金ラベルが3種類に分かれているという理由で選んでいます。App Store全体を代表するものではありません。3社ともShopifyリスティング上に返金ポリシーを掲載していないため、個別の依頼をどう扱うかについては何も主張しません。

2023年のChangelogと現在のHelp Centerは、Shopify Supportの役割を異なる表現で書いています。どちらが優先するかを決めずに両方を引用しました。Changelogの最終更新は2024年12月13日、Help Centerは現行の記述です。料金とプラン構成は予告なく変わります。本稿の数値はすべて2026年9月13日時点の表示です。

出典

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