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アプリ比較

HextomのFree Shipping Barが消えていた|Shopify標準のアナウンスバーでは代替できない理由と、後継アプリ5本の比較

Hextom: Free Shipping BarがShopify App Storeから姿を消しています。Shopify標準のアナウンスバーでできること・できないことを整理したうえで、2026年9月時点で実際に確認した後継5アプリの料金・機能・制約を比較しました。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 読了 15#アプリ比較#Shopifyブログ運営

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

「Hextom free shipping bar」で検索してこのページにたどり着いた方は、すでに問題に気づいているはずです。そのアプリはもうありません。2026年9月7日時点で、Hextom: Free Shipping BarのShopify App Storeリスティングには「This app is not currently available on the Shopify App Store. If you have support questions, contact Hextom directly.」とだけ表示されています。Hextomは長年このカテゴリーで最も広く導入されてきたアプリの一つだったため、今まさに代替アプリを探しているマーチャントは多いはずです。ただし、そもそも「カート金額に連動して動く送料無料バー」はShopify標準機能ではなかった、という点を見落としている人も少なくありません。

この記事では2つの問いを扱います。1つ目は、Shopify標準のアナウンスバーで実際に何ができて、「送料無料プログレスバー」にはどこが足りないのか。2つ目は、標準機能で足りない場合、2026年9月時点でShopify App Store上に実在する、Hextomの代わりになり得るアプリはどれか、です。

Shopify標準のアナウンスバーでできること

多くのShopifyテーマには、テーマエディタから設定できるアナウンスバー(バナー)セクションが標準搭載されています。Shopify公式ヘルプセンターの「Add an announcement banner」によれば、1テーマにつきアナウンスバーセクションは1つだけですが、そのセクションには最大12個のブロックを追加できます。セクション内では、カラースキームの変更、区切り線の表示切り替え、デスクトップでのSNSアイコン表示、複数アナウンスの自動ローテーション、国・言語セレクターの追加などが可能です。

ShopifyのAI管理アシスタントSidekickが静的なアナウンスの追加を手伝ってくれることも公式に案内されています。たとえば「Add an announcement that says free shipping over $50」のようなプロンプトを入力すれば、テキストとリンクを生成してくれます。ただし、これが生成するのはあくまで静的なテキストです。Sidekickは顧客のカート合計金額をリアルタイムに計算しているわけではなく、商品の追加・削除に応じてメッセージを更新することもありません。

テーマにアナウンスバーのセクションが最初から搭載されていない場合、Shopify自身が案内しているのは「App Storeで"banner message"や"announcement bar"を検索してほしい」ということです。これは裏を返せば、すべてのテーマがこの機能を標準搭載しているわけではないことをShopify自身が認めているとも言えます。

もう一つ見落とされがちなのが、ブロックの削除方法です。Shopifyのドキュメントでは、後で元に戻せる「Hide」と、完全に削除してしまう「Remove block」が明確に区別されています。表示内容をテストしたいだけなら、削除ではなく非表示にしておいたほうが、後でブロックを一から作り直す手間を避けられます。

標準機能が足りなくなるポイント:「プログレスバー」問題

多くのマーチャントがアプリを探し始める理由はここにあります。静的なアナウンスバーは「$50以上のご注文で送料無料」と表示することはできます。しかし、Shopifyのテーマアーキテクチャに関する複数の情報源が一致して説明している通り、顧客の現在のカート合計金額をリアルタイムに読み取り、「送料無料まであと$12.40です」のようにメッセージを動的に更新したり、閾値を超えた瞬間に「送料無料になりました!」に切り替えたりすることは、一般的にはできません。

このようなカート連動型の動的なメッセージを実現するには、/cart.jsエンドポイントをポーリングするJavaScriptと組み合わせたカスタムLiquidセクションを自作するか、その処理をすでに備えたサードパーティアプリを使うかのいずれかが必要になります。開発者を社内に抱えている、あるいは契約しているストアであれば自作も現実的な選択肢ですが、多くの中小規模マーチャントにとっては、これが専用アプリを検討する理由になります。なお、この記事の執筆にあたってはDawnなど特定テーマのアナウンスバーセクションのソースコードそのものを直接検証したわけではないため、断定ではなく、確認した複数の情報源に共通して見られる見解として提示しています。

もし本当に必要なのが「$X以上で送料無料」という静的な表示だけで、カート金額のリアルタイム計算が不要なのであれば、標準のアナウンスバー(テーマが対応していればSidekickでの生成も含む)だけで十分な可能性があり、追加コストもかかりません。ここから先は、動的なプログレスバー体験を具体的に求めているマーチャント向けの内容です。

Hextomの代わりになるアプリ

以下のアプリはすべて2026年9月7日にShopify App Store上で直接確認しています。料金・評価・レビュー件数は変動するため、導入前に必ず最新のリスティングページで確認してください。

Hextom: Free Shipping Bar — 現在はインストール不可

多くのマーチャントが直接検索してくるアプリなので、まず最初に取り上げます。Hextom: Free Shipping Barは、この記事の執筆時点でリスティングページに削除通知とHextomへの問い合わせリンクのみが表示されている状態です。いつ、なぜApp Storeから削除されたのかは確認できておらず、現在のリスティングページにもその情報は記載されていないため、理由を推測することは避けます。既存のHextom利用者にとって、「Shopify App Store上で現在利用不可」という表示は通常、新規インストールがブロックされていることを意味しますが、すでに導入済みのストアでアプリが動き続けるかどうかまでは分かりません。この点は推測せず、Hextomのサポートに直接確認することをおすすめします。

Free Shipping Bear(Conversion Bear)

Free Shipping BearはConversion Bearが開発した完全無料のアプリで、有料プランはありません。評価は44件のレビューで4.8/5です。カート内での送料無料までの進捗をスティッキーバーで表示し、国別に異なるカート目標金額を設定できます。

一方で、英語以外のストアフロント言語には対応しておらず、テーマとの統合面でのトラブル報告もあります。2020年8月のリリース以来の実績があり、このリストの中では比較的長い運用実績を持ちますが、Hextomのかつての規模と比べるとレビュー件数は少なめです。

GP Free Shipping Bar(GroPulse)

GP Free Shipping BarはGroPulseが開発し、Shopifyの「Built for Shopify」認定を受けています。評価は15件のレビューで4.6/5です。無料プランにはリアルタイムの進捗バー、色・フォントのカスタマイズ、地理・デバイス別ターゲティング、モバイル対応が含まれます。Proプラン(月額$4.99、または年額$39)では商品ページ・カートページ・カートドロワーへのバー表示が追加され、Growthプラン(月額$9.99、または年額$83.88)ではスケジューリング機能、カウントダウンタイマー、パフォーマンストラッキングが加わります。

15言語に対応しており、多言語対応のストアフロントを運営している場合には有力な選択肢です。制約としては、2025年11月に「カートドロワーと、ホーム・商品ページとで表示金額に食い違いが出る」というバグ報告があり、調査時点では開発元が対応中とされていました。データアクセス権限としては、顧客の位置情報・IPアドレスへのアクセス、過去60日分の注文編集権限、テーマへのアクセス権限が要求されるため、導入前に権限画面を確認しておく価値があります。

Progressify: Free Shipping Bar(Markeri Apps)

Progressify: Free Shipping Barは単一の有料プラン(月額$5、5日間の無料トライアルあり)のみを提供しています。評価は42件のレビューで4.0/5、内訳は5つ星が83%、1つ星が7%と、このリストの中では評価のばらつきが大きめです。特徴は最大3段階まで積み重ねられるプログレスバーで、たとえばある金額で送料無料、より高い金額でギフト付きといった複数の閾値を同時に扱えます。カートアップセルや国別オファーにも対応しています。

信頼性については最近のレビューで賛否が分かれています。テーマ更新後にカートドロワーからバーが消えた、サポートへの返信に8週間かかったといった報告がある一方で、迅速な対応を評価する声も見られます。Progressifyを選ぶ場合は、テーマを更新するたびに表示が正しく機能しているかをテストしておくことをおすすめします。

Attrac Popup, Announcement Bar(AppHero)

Attrac Popup, Announcement BarはAppHeroが開発し、「Built for Shopify」認定を受けているほか、米国拠点であることがリスティング上に表示されています。今回比較した中では突出してレビュー件数が多く、1,115件で評価5.0/5です。無料プランは月間1,500インプレッションまでで、アナウンスバー、アップセル・クロスセルメッセージ、email/SMSポップアップ、送料無料オファー、カウントダウンタイマーが含まれます。有料プランはインプレッション数に応じて段階的に用意されており、Plus(月額$8.99、または年額$95.88、月間1万インプレッション)、Pro(月額$14.99、または年額$143.88、月間5万インプレッション)、Max(月額$29.99、または年額$239.88、月間15万インプレッション以上)となっています。

Attracは単なる送料無料バー専用アプリではなく、送料無料メッセージ機能を含むアナウンス・ポップアッププラットフォームという位置づけで、Klaviyo、Mailchimp、Omnisend、PageFly、Segunoと連携します。その分、要求される権限範囲は他のアプリより広く、顧客の氏名・メールアドレス・電話番号・住所へのアクセス、注文閲覧権限(過去60日分)、テーマ編集権限が求められます。送料無料バーだけが目的なら過剰スペックになる可能性がありますが、ポップアップやクロスセルツールも同時に検討しているなら、複数の機能を1つのアプリに集約できます。

EA・Free Shipping Bar & Upsell(EasyApps)

EA・Free Shipping Bar & Upsellは、カナダを拠点とするEasyAppsが開発した完全無料のアプリで、60以上の言語に対応しています。このリストの中で最も新しく、2026年1月16日にリリースされました。評価は5.0/5ですが、レビュー件数はわずか3件にとどまっており、統計的な信頼性を判断するには材料が少なすぎます。多言語ストアを運営している場合、対応言語の広さは魅力的ですが、リリースからの期間が短いことを踏まえ、レビュー実績の少なさとのバランスを考慮する必要があります。

もう2つの候補

詳細な比較には含めていませんが、調査の過程で見つかった候補として、Free Shipping Bar & Cross Sell(Hoppy開発、「Built for Shopify」認定、無料、224件のレビューで4.7/5)と、XB: Free Shipping Bar Upsell(同じく「Built for Shopify」認定、無料、34件のレビューで4.9/5)があります。いずれも上記5本が自ストアに合わない場合の候補になり得ますが、機能や制約について同じ深さでは検証していません。

選び方

まずは本当にアプリが必要かどうかを確認してください。「$X以上で送料無料」という静的な表示だけで十分で、カート金額のリアルタイム計算や地域別の閾値が不要なら、テーマ標準のアナウンスバー(対応していればSidekickでの生成も含む)で追加コストなく対応できます。

カート連動型の動的なプログレスバーが必要な場合、ストアの状況に応じて選択肢は変わります。

  • 予算重視・英語のみのストア:Free Shipping BearとEA・Free Shipping Bar & Upsellはどちらも完全無料です。Free Shipping Bearの2020年以来の実績(44件のレビュー)と、EAの新しい機能セットだが薄いレビュー実績(2026年1月以降で3件)を比較して判断してください。
  • 多言語ストアフロント:GP Free Shipping Bar(15言語)またはEA・Free Shipping Bar & Upsell(60言語以上)が、英語のみのFree Shipping Bearより幅広くカバーします。
  • 複数の閾値・段階的なオファー(送料無料+一定金額以上でギフトなど):Progressifyの積み重ね式プログレスバーが、この用途に特化した唯一の選択肢です。ただし前述の信頼性に関する報告を踏まえ、テーマ更新のたびにカートドロワーでの表示を確認することをおすすめします。
  • ポップアップやクロスセル、email/SMS収集ツールもあわせて検討中:Attrac Popup, Announcement Barは送料無料バーをより広いマーケティングツールセットの中に統合できますが、その分データアクセス権限は広くなります。
  • レビュー件数の多さを重視する:Attracの1,115件・評価5.0は、このカテゴリーの中で圧倒的にサンプル数が多い選択肢です。

どのアプリを選ぶにせよ、無料プランやトライアル期間は実際のテストとして活用してください。特にカートドロワー内での表示は、今回のリストの中でも複数のアプリがテーマ更新後に表示崩れを起こした実績がある箇所です。また、もしあなたがHextomの既存ユーザーであれば、今のセットアップが今後も動き続けると決めつける前に、Hextomのサポートへ直接問い合わせることをおすすめします。App Storeのリスティングページには、その点についてどちらとも書かれていません。

出典

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