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アプリ比較

ShopifyのWordPressプラグインは、ストアフロントを消すテーマを公開させる|あなたのアプリはそのストアフロントの上に載っている

Shopifyは2025年9月15日にSell on WordPress販売チャネルをリリースしました。購入者をWordPressへ送るには、Sell on WordPressテーマ、つまりリダイレクト専用テーマをオンラインストアに公開します。ここが問題です。Shopify公式のApp surfaces一覧では、Theme App ExtensionとWeb PixelはOnline storeサーフェスに置かれています。ストアフロントを移せば、App BlockやApp Embedで描画されるアプリには描画先がありません。Checkout、管理画面、Customer Accounts、POS、Flowのサーフェスは残ります。さらにプラグインはGutenberg専用でカスタマイズはPHPファイル、shopify.devが案内するWordPress.orgのURLは404、そして誰もが勧める月額5ドルのStarterプランとLiteプランは新規ストアに提供されていません。Sell on WordPress(無料、レビュー4件で1.7)、Buy Button channel(無料、レビュー183件で3.9)、ShopWP(年額199ドル)を比較しました。2026年9月9日時点で確認。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 読了 18#アプリ比較#Shopifyブログ運営#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

ヘルプセンターの「Sell on WordPressテーマでチェックアウトトラフィックを管理する」のページを開いて、顧客をWordPressへ向かわせる手順を読んでください。

Shopify管理画面からオンラインストア > テーマに移動します。下書きテーマセクションでSell on WordPressテーマを見つけ、公開するをクリックします。

これで手順は終わりです。リダイレクトだけを仕事にするテーマを公開する。Shopifyのオンラインストアはまだ存在し、まだ課金され、商品も保持したまま、ストアフロントとしては何も表示しなくなります。

この手順が意味する取引は、きちんと文書化されています。ただし1か所にまとまっていません。あなたが消したストアフロントの上に何が載っていたかは、まったく別のドキュメントツリーに書かれています。

料金、レビュー件数、リスティングの記載内容は、2026年9月9日にen-USのShopify App Storeで確認したものです。料金はすべてUSD表記です。

Shopifyが実際にリリースしたもの

Sell on WordPressはShopifyが開発した一次販売チャネルです。無料で、リリースは2025年9月15日。ShopifyがビルドするWordPressプラグインと対で動きます。

Sell on WordPressのShopify App Storeリスティングページ上部。無料であることと、レビュー4件で評価1.7であることが表示されている

出典: Shopify App Store(Sell on WordPress、2026-09-09時点)

リスティングの評価はレビュー4件で1.7です。4件は少ないので、分布をそのまま書きます。1つ星が2件、2つ星が2件。3つ星、4つ星、5つ星は1件もありません。4人のレビュアーの所在国はオーストラリア、イギリス(2件)、スイスで、米国のマーチャントは含まれていません。

内部構造を見ると、これはテーマ連携ではありません。ShopifyはこのプラグインをStorefronts → Headless → Bring your own stackの下で解説し、「WordPressサイトに埋め込まれたヘッドレスストアフロントのための、ファーストパーティの販売チャネルアプリ」と説明しています。描画はStorefront Web Componentsで行われ、コンポーネントは4種類だけです。Product Card、Product Quick View Modal、Product Detail Page、Collection。

この一文に記事の要点が全部入っています。これはWordPressプラグインの服を着たヘッドレスストアフロントであり、ヘッドレスストアフロントにTheme App Extensionは載りません。

手放すことになるサーフェス

ShopifyのApp surfacesドキュメントは、アプリが姿を現せる場所をすべて列挙しています。7つあり、互換性はありません。

サーフェスそこで動くものWordPressへ移しても残るか
App HomeShopify管理画面内のアプリ画面残る
AdminAdmin UI Extension、Shopify Functions、カスタムデータ残る
CheckoutCheckout UI Extension、Functions残る(チェックアウトはShopify側のまま)
Customer accountsCustomer Account UI Extension残る
Point of SalePOS UI Extension残る
Online storeTheme App Extension、Web Pixel残らない
Shopify Flowトリガー、アクション、テンプレート残る

壊れるのはOnline storeの行です。Shopify公式のTheme App Extensionドキュメントは「Theme app extensions can integrate with Online Store 2.0 themes」と明記しています。これがサーフェスであり、それは1つしかありません。App BlockとApp Embed BlockはShopifyテーマへのLiquidの入口です。WordPressのブロックテーマはShopifyテーマではありません。

具体的には、ストアフロントをWordPressへ移した時点で、描画先を失うのは次の種類のアプリです。

  • 商品ページのレビューウィジェット、コレクションカードの星評価
  • アップセル・クロスセルのブロック、「よく一緒に購入されている商品」セクション
  • スティッキーなカートに追加バー、サイズチャート、商品タブ、バッジ・ラベル系アプリ
  • ウィッシュリストボタン、再入荷通知ボタン、最近見た商品のカルーセル
  • App Embedとして配信されるCookie同意バナーや地域リダイレクトのポップアップ

Web Pixelも同じ行にあります。ShopifyのWeb Pixel標準イベントにはproduct_viewedcollection_viewedproduct_added_to_cartが含まれますが、WordPressストアフロント向けのWeb Pixel相当の仕組みは公式ドキュメントに記載がありません。行動データのうちチェックアウト以前の半分は、WordPress側で作り直さない限り失われる前提で計画してください。

残るのは、チェックアウト以降のすべて、管理画面の中のすべて、そしてFlowです。Shopifyホスト型のチェックアウトはCheckout UI Extensionをそのまま維持します。フルフィルメント、税、会計、ERP連携は、もともとストアフロントに触れていません。

誰も隠していません。ただ、WordPress移行を検討しているマーチャントが3つのドキュメントツリーを突き合わせて読む理由がないだけです。

その前に、プラグインはどこにあるのか

プラグインの入手先について、Shopifyは2つの異なる答えを出しています。

ヘルプセンターは、cdn.shopify.comからshopify-plugin.zipをダウンロードし、WordPressのプラグイン → プラグインのアップロードから入れるように書いています。

開発者向けドキュメントは別のことを書いています。「Download the Shopify plugin zip file from https://wordpress.org/plugins/shopify-plugin」。さらにComposerでの導入手順、composer require wpackagist-plugin/shopify-pluginも案内されています。

2026年9月9日時点で、WordPress.orgのプラグイン情報APIはスラッグshopify-pluginに対してHTTP 404と{"error":"Plugin not found."}を返します。プラグインページ自体も検索結果ページへリダイレクトされます。作者名shopifyでWordPress.orgのプラグインを検索しても、結果は0件です。

つまり、Shopifyの開発者ドキュメントにあるWordPress.orgのリンクとComposerの手順は、現時点ではどこにも解決しません。動くのはcdn.shopify.comのZIPです。WPackagist前提でデプロイを設計する前に知っておくべきことであり、ディレクトリの掲載状況は変わりうるので、実行前に再確認する価値があります。

Gutenbergの壁

ヘルプセンターはここでは珍しく明快です。

The Shopify plugin supports only the WordPress Block Editor, also known as Gutenberg, and the Site Editor. The Classic Editor isn't supported.

サポート対象はブロックエディター(Gutenberg)とサイトエディターのみで、Classic Editorは非対応、ということです。開発者ドキュメントはさらに範囲を絞り、プラグインは「Twenty Twenty-Three、Twenty Twenty-Four、Twenty Twenty-Fiveを含むデフォルトのブロックテーマで公式にサポートされる」とし、それ以外のテーマは「動くかもしれないが、追加のカスタマイズが必要になる可能性がある」と注記しています。最低要件はWordPress 5.0以上、PHP 7.4以上です。

4件のレビューのうち1件が、まさにこれです。2025年12月、スイスのマーチャントが15分で書いています。

I couldn't use the plugin because it does not work with Elementor. I am still using "Buy Button" instead.

Elementorで動かないので使えなかった、今もBuy Buttonを使っている、と。Elementor、Beaver Builder、Divi、Classic Editorで動いているサイト——つまり既存のWordPressビジネスサイトのかなりの割合——では、このプラグインは候補になりません。しかもそれが分かるのはインストールした後です。

カスタマイズはPHPを書くこと

Shopifyの高度なカスタマイズのページは、冒頭で自ら「これは高度なチュートリアルです」と断り、Shopifyパートナーへの依頼を提案しています。仕組みはこうです。使用中のWordPressテーマの中にShopifyという名前のフォルダーを作り、置き換えたいコンポーネントに対応する名前のPHPファイルを追加する——product-card.phpmodal.phppdp.phpcomponent.php。ファイルが存在すると、プラグインはそのコンポーネントの既定ファイルを無視します。

テーマエディターはありません。レイアウトを操作する設定パネルもありません。Shopifyのテーマエディターに相当する視覚的な編集手段もありません。プラグインのSettings → Advancedタブで意味を持つのは実質2つです。商品カードをクイックビューのモーダルで開くか、詳細ページで開くか、両方か。そして商品・コレクションのURLをWordPressドメイン側へリライトするかどうか。

2025年10月、イギリスのマーチャントによる2つ星レビューが同じ結論を一行で書いています。「Easy default installation. But changing the way it looks or works requires php development (at least).」既定のままのインストールは簡単だが、見た目や挙動を変えるには最低でもPHP開発が必要だ、ということです。

導入を決める前に、もう2つ知っておくべき挙動があります。WordPressからShopifyを切断すると、ヘルプセンターの表現では「customers can't view or purchase your products」——WordPress上に表示していた商品は閲覧も購入もできなくなります。そしてSell on WordPressテーマでリダイレクト先のパスを設定すると、そのパスは「以降のすべてのWordPress URLの接頭辞になる」と明記されています。

Shopifyが2012年から提供している選択肢

Buy Button channelも無料で、同じくファーストパーティ、リリースは2012年1月12日です。実績はレビュー183件で3.9。5つ星77件、4つ星47件、3つ星25件、2つ星14件、1つ星20件。

Buy Button channelのShopify App Storeリスティングページ上部。無料であることと、レビュー183件で評価3.9であることが表示されている

出典: Shopify App Store(Buy Button channel、2026-09-09時点)

ヘルプセンターは、Buy Button販売チャネルが「すべてのShopify料金プランに含まれる」と記載しています。スタイルエディターでHTMLを生成し、どこにでも貼る。ページビルダーもテーマもエディターも問いません。単一商品、埋め込みコレクション、埋め込みカート、そしてメールやSNS投稿に貼れるカートパーマリンクに対応します。

Shopifyが公開していて、多くの解説記事が省く注意点が2つあります。1つ目は警告です。Shopifyは「Shopifyのオンラインストアやブログの上でBuy Buttonを使うことは推奨しない、チェックアウトプロセスに問題を起こしうるため」と書いており、その場合はカートパーマリンクを使うよう案内しています。2つ目は、2016年10月10日より前に作成されたBuy Buttonはサポート対象外だということです。

Buy Buttonは自社ドメイン上の商品URLを提供しませんし、回遊できるカタログにもなりません。提供するのはコンテンツの中の購入導線です。ブログ主導のサイトでは、実際に必要なのはそれである場合がよくあります。

Elementor問題をすでに解いているサードパーティ

ShopWPはShopifyアプリではなくWordPressプラグインとして配布されているため、App Storeではなく開発元から購入します。公式サイトのPro料金は、WordPressサイト3つまでで年額199ドル、サイト数無制限に全エクステンションと優先サポートが付いて年額499ドル。無料トライアルはなく、更新分を除く30日間の返金保証があります。エクステンションにはElementorとBeaver Builder——Sell on WordPressのレビューが指摘したまさにその穴——に加えて、Recharge、Yotpo、Translator、Webhooksが並びます。

購入前に2つの事実を並べて見てください。Proのchangelogはバージョン8.11.8、最終更新は2026年3月23日で、現役で保守されています。一方、WordPress.orgにある無料版(スラッグwpshopify)はバージョン5.2.4、最終更新2024年4月2日、対応確認済みWordPressは6.5.0、有効インストール数700です。無料版は現行製品のプレビューではありません。

そしてShopWPのFAQには、現在では古くなった記載があり、これは予算に直接効きます。

誰もが勧める月額5ドルのプランは、あなたには存在しない

ShopWPのFAQは、WordPressだけで販売する場合の最安経路として「月額5ドルのShopify Starterプラン」を勧めています。多くの第三者ガイドも同じことを書いています。Shopify自身のヘルプセンターのページは、こう始まります。

The Starter plan isn't available to new stores. If you're a merchant currently on the Starter plan and you decide to change your plan, then you can't revert back to the Starter plan.

Starterプランは新規ストアには提供されず、現在Starterのマーチャントもプランを変更すると戻れない、ということです。Liteプラン——Buy Buttonの歴史的な相棒であり、オンラインストア販売チャネルを一切持たない、まさにこの用途のために作られたプラン——にも同一の注記が付いています。どちらも新規は締め切られ、どちらも片道です。

そもそもStarterは、開いていた頃でもカタログ型のWordPress構築には向きませんでした。このプランはコレクション、スタッフアカウント、新規テンプレート、サードパーティの配送業者による計算済み配送料に対応していません。コレクションがなければ、Sell on WordPressのコレクションブロックは指し示す先を持ちません。

したがって、これからWordPressで販売する米国マーチャントの下限は通常プランです。Shopifyの料金ページでは、Basicが月払い月額39ドル、年払い月額29ドル、年払い表示でGrowが月額79ドル、Advancedが月額299ドルとなっています。ここにShopWP Proを足すと、Shopify年払い前提でサードパーティ経路は月額換算で約45ドルから始まります。

横に並べる

Sell on WordPressBuy Button channelShopWP Pro
料金無料無料年額199ドル(3サイト)/年額499ドル(無制限)
開発元ShopifyShopifywpshop.io
リリース2025年9月15日2012年1月12日
レビュー実績1.7(4件)3.9(183件)App Store掲載なし
エディター要件Gutenberg/サイトエディターのみ問わない問わない(Elementor・Beaver Builderエクステンションあり)
自社ドメインの商品URLあり(リンクリライト)なしあり
回遊できるコレクションあり埋め込みコレクションあり
チェックアウトShopifyホストShopifyホストShopifyホスト
カスタマイズ手段PHPによるコンポーネント上書きスタイルエディターとCSSWordPressテンプレートと設定
プラン要件有料Shopifyプランすべてのプラン有料Shopifyプラン
Theme App Extension使えない使えない使えない

最後の行は3つとも同じです。そこが要点です。これはツール間の差ではありません。オンラインストアを離れることの性質です。

どう選ぶか

ブログ記事やランディングページの中に数点の商品を置きたい。 Buy Button channelです。無料、エディターの制約なし、14年の運用実績があり、使わない方がよい場所についてもShopifyが明示しています。

WordPressドメイン上に本格的なカタログを置きたく、すでにブロックテーマで動いていて、PHPを書ける人がプロジェクトにいる。 Sell on WordPressです。無料でファーストパーティ、かつ自社ドメイン配下に商品詳細ページを持てる唯一の選択肢です。ただしレビュー4件は実績とは呼べないこと、レイアウト作業がPHP作業になることは受け入れる必要があります。

Elementor、Beaver Builder、Classic Editorを使っている。 年額199ドルのShopWP Pro、またはBuy Buttonです。Sell on WordPressは公式ドキュメント上、適合しないと書かれています。そして1人のレビュアーがすでにその授業料を払っています。

コンバージョン施策の中心がストアフロントのアプリである。 Shopifyのオンラインストアに留まってください。商品ページがレビューウィジェット、アップセルブロック、サイズチャート、スティッキーなカートに追加バーに依存しているなら、ここで挙げた3つの経路のどれを選んでも、それらはWordPressへ付いてきません。Storefront APIに対してPHPで作り直すのは、プラグインの導入ではなく開発プロジェクトです。

多数のクライアントサイトを運用する制作会社。 3つのうちサイト数無制限のライセンスは、年額499ドルのShopWP Agencyだけです。

最後に範囲について1つ。Sell on WordPressのリスティングは「商品、注文、在庫を両プラットフォーム間で自動同期する」と書いています。一方ヘルプセンターが記載しているのは、商品とコレクションの表示、販売チャネル単位の公開可否の制御、Shopify側の編集内容の自動反映です。注文データがWordPress側にどう届くのかは、Shopifyのマーチャント向けドキュメントには記載がありません。WordPressから注文を読める前提で計画しているなら、リダイレクトテーマを公開する前に開発ストアで検証してください。

参考・出典

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