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Shopify Scriptsはすでに終了|Plusマーチャントが次に入れるべきアプリ

Shopify Scriptsは2026年6月30日に完全停止しました。何が壊れたのか、Shopify Functionsが標準でカバーする範囲、そしてScript Editorの代表的な用途を置き換えられるApp Storeアプリを、2026年9月時点の一次情報で解説します。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 12#アプリ比較

この記事でわかること

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Shopify Plusでストアを運営していて、今年の初夏あたりからチェックアウトの様子がおかしいと感じていませんか。BOGO特典が急に適用されなくなった、非表示にしていたはずの決済方法が復活している、配送方法の名称変更が元に戻っている——原因はバグではなく、多くの場合Shopify Scriptsです。カートやチェックアウトの割引・配送・決済ゲートウェイをRubyコードでカスタマイズしてきたレガシーのScript Editorは、すでに停止しています。

これは「今後に備えよう」という記事ではありません。締め切りはすでに過ぎています。2026年6月30日をもって全Shopify Scriptsが実行停止しており、依存していたストアはチェックアウトロジックに実際の欠落を抱えています。本記事では何が起きたのかを一次情報で確認し、Shopify Functionsが標準でカバーする範囲と、Script Editorの代表的な用途を置き換えられる現行のApp Storeアプリを、実際の料金・プラン要件つきで紹介します。

何が起きたのか、いつ起きたのか

Script EditorからアクセスするShopify Scriptsは、歴史的にShopify Plus専用の機能で、開発者がRubyコードでカート・チェックアウト時の商品明細価格、割引、配送料金、決済ゲートウェイの表示・順序をカスタマイズできるものでした。Shopifyは開発者向けChangelogで2026年3月12日に終了を発表し、2026年4月15日に新規編集・公開を停止、2026年6月30日に全Scriptsが実行停止という2段階スケジュールを示しました。

Shopify Help Centerは「2026年6月30日時点でShopify Scriptsは廃止され、公開されていたScriptsは無効化された」と明記しています。この日付はすでに過ぎており、猶予期間もなく、古いスクリプトを再度有効化する方法もありません。

Scriptsがカバーしていた3カテゴリーはいずれも置き換えが必要です。Line item scripts(パーセンテージ/固定額割引、BOGO、段階・数量割引)、Shipping scripts(配送料金のリネーム・非表示・並べ替え・割引)、Payment scripts(決済ゲートウェイのリネーム・非表示・並べ替え)。

未確認であれば、ストアのShopify Scripts customizations report(管理画面 → アプリ → Script Editor → 「Replace your Shopify Scripts」、または/settings/checkout/customizations-report)を確認してください。停止前のカスタマイズが決済・配送・割引ごとに一覧表示され、再構築に使えるShopify推奨アプリやFunctionsチュートリアルへのリンクも掲載されています。

Shopify Functionsが何を代替するのか

Shopifyが示すScriptsの後継がShopify Functionsです。チェックアウト中にカスタムロジックを実行するバックエンドの拡張ポイントですが、配布モデルが根本的に異なります。Scriptsは管理画面内のエディタに直接貼り付けるコードでしたが、Functionsは開発者が構築してアプリの一部としてパッケージ化され、WebAssemblyとして多くの場合5ミリ秒未満で実行されます。マーチャント側はコード不要で、他のアプリ機能と同様にShopify管理画面から設定します。

最も重要な違いは「誰が何を使えるか」です。Function API可用性ドキュメントによれば、すべてのShopifyプラン(BasicからAdvanced、Plusまで)は、割引・配送・決済カスタマイズ用のFunctionsを含むApp Store公開アプリをインストールできます。これはScripts時代から実質的な拡張で、当時このカテゴリーはPlus限定でした。一方Shopify Plusのみが、Function APIを直接呼び出すプライベートなカスタムアプリ(自社開発者による独自Function)をデプロイできます。

アプリなしで標準対応できる範囲

Shopifyの標準割引エンジン(設定 → ディスカウント)は、アプリもコードも一切使わずに、パーセンテージ・固定額割引、シンプルなBOGO特典、送料無料のしきい値、数量帯ごとに分けた簡易的な段階割引に対応できます。

一方、アプリやカスタムFunctionなしでは対応できないのは、カート数量から動的に計算する多段階ボリューム価格、カート内容や顧客タグに応じた条件付き決済方法の非表示、標準の配送プロファイルを超える条件付き配送料金のリネーム・非表示です。Shopify自身のCheckout Blocksツールは決済・配送のカスタマイズを管理画面から作成できますが、この経路はShopify Plus限定で、Plus以外のマーチャントが同等のロジックを得るにはアプリベースのFunctionが必要です。

要するに、シンプルで静的なプロモーションはアプリ不要ですが、条件分岐や多段階価格設定、ゲートウェイ別の非表示ルールには引き続きFunctionsベースのアプリかカスタム開発が必要です。

Script Editorの代表的な用途を置き換えるFunctionsベースアプリの比較

以下の4つのアプリは、いずれも2026年9月時点でShopify App Store(米国・英語版リスティング)に掲載されており、レガシーなストアフロントスクリプトやLiquidの回避策ではなく、明示的にShopify Functions上に構築されています。網羅的なリストではなく、Shopifyの移行ガイダンスが挙げる4つのScript Editorカテゴリーをそれぞれカバーするサンプルです。

アプリ置き換える対象開始価格無料オプションPlus必須か
Kite Discount, Free Gift, BOGOLine item scripts(BOGO、段階/ボリューム割引、無料ギフト)$29/月(Starter)月50件の割引注文まで無料下位プランはAdvanced・Plus対象外。PlusはProプラン($99/月)が必要
HidePay: Hide Payment MethodsPayment scripts(ゲートウェイの非表示/リネーム/並べ替え)$3.99/月(Premium)開発用/Plusサンドボックスのみ無料不要。一部のPayPal非表示機能はPlus限定
Kip: Sort Hide Payment MethodsPayment scripts(ゲートウェイの非表示/リネーム/並べ替え)$3/月(Unlimited)あり(ルール1件、条件制限あり)不要
HideShip: Hide Shipping MethodsShipping scripts(配送料金の非表示/リネーム/並べ替え)$3.99/月(Premium)開発用/サンドボックスのみ無料不要

Kite Discount, Free Gift, BOGO

開発元Skai LamaによるKiteはネイティブなShopify Functions上に構築され、無料ギフト付き購入、Buy X Get Y/BOGO、段階・ボリューム割引という、Line item scriptsで最もよく使われていた3つのユースケースをカバーします。インストールは無料で月50件の割引注文までは無料、超過分は$29/月。有料プランはStarter($29/月)、Growth($49/月)、Pro($99/月)で、年払いは14〜16%割引です。

Plusマーチャントの注意点として、KiteのFree・Starter・GrowthプランはShopify AdvancedおよびPlusストアでは利用できないと明記されています。Plusに対応するのは$99/月のProプランのみで、「チェックアウトでの無料ギフト追加」もPlus限定機能です。エントリープランの料金をそのまま想定せず、Proプランを見込んで予算を組みましょう。

HidePay / Kip:決済方法の非表示・リネーム

Nextools開発のHidePayは「ネイティブなShopify Functionsで構築」と説明され、カート金額・国・商品・顧客タグなどの条件で決済方法の非表示・並べ替え・リネームに対応します。無料プランは開発用/Plusサンドボックス限定で、本番ストアは$3.99/月(Premium)から。AND/OR条件対応の$5.99/月(Advanced)、エクスプレスチェックアウト/PayPalボタン非表示の$7.99/月(Ultimate)もあり、PayPal Express非表示はPlus限定機能です。

Advan Software開発のKipは同様の機能をより低価格で提供します。無料プランはカート金額/重量条件のみのルール1件まで、$3/月のKip Unlimitedで複数条件・無制限ルールになります。シンプルな条件にはKip、多条件のAND/OR組み合わせにはHidePayが向いています。

HideShip: Hide Shipping Methods

同じくNextools開発のHideShip(HidePayと組み合わせる「HideSuite」バンドルあり)は、商品・顧客・地域・カート金額・郵便番号による配送料金の非表示・並べ替え・リネーム(郵便番号の一括CSVインポート含む)に対応し、Shipping scriptsを置き換えます。料金体系はHidePayと同様で、開発用/サンドボックスのみ無料、本番は$3.99/月(Premium)、$5.99/月(Advanced)、動的レート作成対応の$7.99/月(Ultimate)です。

状況別の判断ガイド

シンプルなBOGOやパーセンテージ割引だけだった場合。 Shopify標準の自動割引でアプリなしにカバーできないか確認を。特定の段階や商品セットに絞った複数の自動割引の組み合わせで、基本的なスクリプトに近い動きを再現できます。

無料ギフト付き購入や多段階ボリューム割引をPlusで使っていた場合。 Kiteの$99/月Proプランが明示的にPlus対応のFunctionsベースの選択肢です。下位プランはPlus対象外のため、インストール前に対応状況を確認してください。

決済ゲートウェイを条件付きで非表示・リネームしていた場合。 ルールがシンプルならKipから、多条件のAND/OR組み合わせやPlusでのPayPal Express個別制御が必要ならHidePayへ。

配送料金を条件付きで非表示・リネーム・並べ替えしていた場合。 HideShipが、従来の配送スクリプトと同種のルール(商品・顧客・地域・カート金額・郵便番号)をカバーします。

Scriptのロジックが高度にカスタムだった場合。 メタフィールドへの独自アクセスや、割引・配送・決済ロジックが相互依存していたケースです。Plusであれば、Shopifyのdiscountpaymentdeliveryの各Functionチュートリアルを使い、開発者に独自のFunctionを構築してもらう選択肢があります。設定変更ではなく実際の開発作業なので、それに見合った予算を確保しましょう。

やってはいけないこと

古いスクリプトが「どこかで静かに動き続けている」と思い込まないでください。Shopifyは無効化されたスクリプトが完全に停止すると明言しており、壊れていないように見えるルールも単に最近テストされていないだけかもしれません。Scripts customizations reportで、廃止済みだと思っているカテゴリーも含めてすべて確認しましょう。

Functionsベースかどうかを確認せずに割引アプリを入れないでください。Functions以前の古いアプリは、Checkout Extensibilityを使うPlusストアの現行チェックアウトと挙動が食い違うことがあります。また、Kiteの例のように一部のアプリは無料・低価格プランをPlus以外のストアに限定しているため、Plus対応かどうかを確認せずに料金がそのまま適用されると思い込まないでください。

参考情報(Sources)

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