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Shopifyに低在庫アラートは存在しない|Stocky終了後の公式回答はShopify Flowで、仕入先ごとにワークフローを1本ずつ作ることになる

Stockyは2026年8月31日で終了しました。Shopifyの移行ガイドで低在庫アラートの代替として書かれているのは「Shopify Flowで自動の低在庫アラートを設定する」という1行だけです。Flowは無料でテンプレートも用意されていますが、Send internal emailアクションの公式ドキュメントには「送信先メールアドレスに変数は使えない」と明記されています。仕入先ごとに発注アラートを飛ばすなら、アドレスを直接書いたワークフローを仕入先の数だけ作ることになります。そもそもShopifyには発注点を保存する標準フィールドが無く、公式の案内はcustom metafield definitionsです。現在掲載中のアラートアプリ4本は課金の分母がそろっておらず、ほぼ同じ価格でLSA Low Stock Alertは300商品、iAlertは10,000バリエーションです。即時アラートは3本が2.99〜5.99ドルから、残る1本は19.99ドルからです。検索結果に今も出てくるInvy Alertsは、リスティングが「現在利用できません」になっています。数値はすべて2026年9月7日時点のものです。

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この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

Stockyが止まって1週間が経ちました。Shopifyの移行ガイドは日付から始まります。

Stocky is no longer available as of August 31, 2026.

このページは、Stockyの代わりにShopify標準の在庫管理で何ができるかを列挙しています。transfers、purchase orders、suppliers、adjustment history、無制限の在庫履歴。そしてアラートについての記述は、次の1項目だけです。

Automation for accuracy and peace of mind: Set up automated low-stock alerts using Shopify Flow so you can react before items run out.

これが標準機能側の回答のすべてです。Inventoryページの設定でもなく、バリエーションのしきい値フィールドでもなく、自分でアラートを組み立てる無料の自動化アプリです。

Flowで実際に組めます。ただし「Flowがどうやって組むか」の中身が、アラートアプリを入れるかどうかの分かれ目になります。そして現在App Storeに掲載されている4本は、同じ仕事に対して比較しづらい単位で値段を付けています。2026年9月7日時点の一次情報で整理します。

発注点を保存する標準フィールドが無い

アラートの前に、アラートが比較する数値が必要です。Shopifyの公式ドキュメントには、それを保存する標準フィールドの記載がありません。

移行ガイドはStocky後のmin / max管理について、こう書いています。

Set custom minimum and maximum thresholds per variant using custom metafield definitions.

標準フィールドではなくmetafieldsです。同じページはsupplier情報についても同様の案内をしていて、lead time、minimum order quantity、case pack、supplier SKUはすべてvariant metafieldsまたはmetaobjectsに入れることになっています。しかもそれらの値は「purchase orderの発注・入荷の計算とは independent(独立)」とはっきり書かれています。

つまり標準機能だけで低在庫アラートを作るなら、metafieldの定義を作り、カタログ全体に値を入れ、それを読むワークフローを書く、という順番になります。この記事で扱うアプリはすべて、この作業と比較されることになります。

Shopify Flowで実際にできること

Shopify Flowは、Shopify自身が "a free app" と説明している無料アプリです。使うトリガーは Product variant inventory quantity changed(旧称 Inventory quantity changed)です。

トリガーのリファレンスがワークフローへ渡すと明記しているデータは3つだけです。productproductVariantinventoryQuantityPrior。ロケーション単位の在庫数は取得できますが、自分で取りに行きます。ドキュメントは productVariant / inventoryItem / inventoryLevels / available を読み、ロケーション名またはIDを自分で照合するよう案内しています。

テンプレートも用意されています。Get notified by email when product variant inventory is lowInitiate reorder with vendor when inventory gets lowGet notified when inventory is low and hide products when out of stock、そしてイベントではなくスケジュールで動く Send weekly email summary with list of low stock variants です。

これで足りるかどうかを決める制約が3つあります。

送信先アドレスに変数を使えない

Send internal emailアクションのドキュメントは、そのまま書いています。

You can't use variables to customize the email address to which the message is sent.

複数宛先はカンマ区切りで指定できますが、それはワークフローを作るときに手入力する文字列であって、商品から導出される値ではありません。

これが Initiate reorder with vendor when inventory gets low テンプレートを名前ほど汎用にしていない理由です。仕入先のアドレスはそのワークフローに直接書かれた文字列になります。仕入先が12社あり、それぞれに自社のSKUだけを知らせたいなら、アドレスと商品条件を個別に持つワークフローを12本作り、仕入先や担当商品が変わるたびに手で直すことになります。

なおFlowのメールはsender email addressから送信され、ドメイン認証を追加していない場合は via shopifyemail.comstore+<your-shop-id>@shopifyemail.com と表示されることがある、と公式に書かれています。宛先が社内の運用アドレスなら問題になりにくいですが、社外の仕入先なら話が変わります。

1日1通ではなく、在庫が動くたびに発火する

このトリガーは、そのバリエーションの在庫が動くたびに実行されます。しきい値を下回ったまま1週間売れ続けるバリエーションは、売れるたび、調整のたび、アプリが在庫を書き換えるたびに発火します。ノイズ源はもう1つあり、リファレンスにこう書かれています。

The Product variant inventory quantity changed trigger will start a workflow, even if the product has Inventory tracked deactivated.

まとめて1通にするダイジェスト版もありますが、それは別の構造です。Scheduled time トリガー、Get dataステップ、Count、そして1通のメール。低在庫ダイジェストのテンプレート自体は取得件数の上限を明記していませんが、同じ構造のon-hold fulfillment orderの日次サマリーのテンプレートは、「will query for all fulfillment orders that are on hold (up to 100 at a time)」と書いています。Get dataはカタログ全体を一度に返すものではなくページングされる処理だと考えて、自分のカタログで挙動を確認してからダイジェストに頼ってください。

しきい値は手で入力した数値

Flowのconditionは、ワークフロー内に書いた値と比較します。カタログ共通のしきい値なら条件1つで済みます。バリエーションごとに変えるなら、先ほど定義したmetafieldを毎回読むことになり、多くのストアはここで手が止まります。

Flowで足りるケース: 対象SKUが少なく、通知先が社内の1アドレスで、しきい値が1種類か数種類で、課金より構築を選べる場合。

Flowで足りなくなるケース: 仕入先ごとの振り分けが必要、metafield運用なしでバリエーション別しきい値が欲しい、低在庫が100件を超えるカタログでダイジェストが必要、しきい値を販売速度に連動させたい場合。

アプリ4本と、課金の分母

現在掲載中のアラートアプリは4本です。表示価格は似ていますが、その1ドルで買えるものはそろっていません。

アプリ評価(件数)Built for Shopify課金の分母最低価格最低価格で買えるもの即時アラート
iAlert ‑ Low Stock Alert4.8(95)なしvariants(SKUs)Free500 variants、scheduled notifier 1本、"Limited features"$2.99("All features")
Bee Low Stock Alert & Forecast4.8(131)なしSKUs(variants)Free250 SKUs、scheduled alert 1本、受信者1名$5.99
Stockie Inventory Management4.9(143)ありvariants+アラート本数+受信者数$4.998,000 variants、alert 5本、受信者3名$4.99
LSA Low Stock Alert4.4(28)なしproducts$5.99300 products、日次サマリーのみ$19.99

課金はすべてUSD。数値は各Shopify App Storeリスティングから2026年9月7日に取得。

5列目より先に4列目を読んでください。3本はvariantsを数え、LSAだけproductsを数えます。iAlertのAdvanceは$4.99で10,000 variants、LSAのStarterは$5.99で300 products。価格差は1ドルで、上限はそもそも直接比較できない単位ですが、1商品につきバリエーション1つのカタログだと仮定しても33倍の開きがあります。サイズ展開があるとさらに広がり、1スタイル5サイズなら、LSAの300 productsは300スタイルで、iAlertの10,000 variantsは2,000スタイルで到達します。

次に見るのは、自分のプランにどの通知形式が含まれるかです。多くのストアがこの種のアプリを入れる理由は即時アラートで、翌朝ではなく欠品する前に知りたいからです。Beeは$5.99からunlimited real-time alertsを、Stockieは$4.99の最下位プランからinstant alertsを明記しています。iAlertは機能一覧にinstant notificationsを挙げており、$2.99以上の有料プランをすべて "All features" と説明しています。LSAだけは即時アラートが$19.99のAdvancedプランで、最下位から2段上です。

iAlert ‑ Low Stock Alert

iAlert ‑ Low Stock AlertのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(iAlert ‑ Low Stock Alert、2026-09-07時点)

開発はXeon Apps、公開日は2019年3月28日、評価は95件で4.8。料金はFreeが500 variantsとscheduled notifier 1本、以降 $2.99/月 で1,000 variants、$4.99/月 で10,000、$9.99/月 で100,000です。年払いは$29、$48、$96と記載されています。

特徴的なのはリスティングの機能一覧にある1行で、「Adjust item inventory calculation by Available, Incoming or other quantity types」です。この種のアプリはavailableだけを見るものが多く、incomingを含めた数値でアラートできるかどうかは、発注済みで輸送中の商品について通知が飛ぶかどうかの差になります。

しきい値はストア共通でもバリエーション個別でも設定でき、ルールはロケーション単位でスコープでき、対象はtag、product、variant、statusで絞れます。emailとslackの両方が記載されています。

データアクセスの欄には、直近60日分の注文履歴を参照し、products、inventory、collectionsを編集すると書かれています。

向いているケース: バリエーション別しきい値付きの即時アラートを最も安く入れたいストア。入荷予定を含めた在庫数でアラートしたいストア。

向いていないケース: 同じアプリで需要予測や発注管理までやりたい場合。このアプリはアラートで完結します。

Bee Low Stock Alert & Forecast

Bee Low Stock Alert &amp; ForecastのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Bee Low Stock Alert & Forecast、2026-09-07時点)

開発はmerchbees、公開日は2020年3月31日、評価は131件で4.8です。内訳は星5が126件、星1が1件。

4プランすべてSKUs(variants)課金で、Freeが250、Professionalが$5.99/月 で8,000、Advancedが$11.99/月 で100,000、Enterpriseが$39.99/月 で上限は同じ100,000です。年払いは$59.88、$119.88、$399.96で、17%の割引と記載されています。有料プランには14日間の無料トライアルが付きます。

上限がAdvancedで頭打ちになり、そこから先は機能に対して払う形になるので、境界を把握しておく価値があります。

  • Free: scheduled alert 1本(daily / weekly / monthly)、受信者1名、CSV添付。
  • Professional: scheduled と real-time の両方が無制限、ロケーション無制限、受信者無制限、item単位のしきい値。
  • Advanced: Excelによるしきい値の一括インポート、order-up-to level と reorder quantity の自動計算、送信者のカスタマイズ、Slack。
  • Enterprise: demand forecasting、stock cover daysベースのしきい値、販売履歴と予測レポート、ABC performance と stock value レポート。

このEnterpriseの行が、Flowの制約の1つに直接答えています。一度手入力した数値ではなく、販売速度から毎日計算し直されるしきい値です。ただし$39.99/月で、$5.99のアラートとは別の判断になります。

Beeはこの4本の中で唯一、リスティングの説明文に「notifies you and your vendor when the inventory of product is below a chosen threshold」と書いているアプリです。Flowの Send internal email が変数でできない振り分けにあたります。ただし仕入先アドレスをどこに保存し、どう解決するかはリスティングに記載がないので、仕入先振り分けが導入理由ならトライアル中に確認してください。

向いているケース: 無料枠で試し、アラートから需要予測まで同じアプリで段階的に上げたいストア。

向いていないケース: 100,000 variantsを超えるカタログ、発注書作成まで必要な場合。

Stockie Inventory Management

Stockie Inventory ManagementのShopify App Storeリスティングページ上部。Built for Shopifyバッジが表示されている

出典: Shopify App Store(Stockie Inventory Management、2026-09-07時点)

開発はPlutonian、公開日は2021年7月19日、評価は143件で4.9。この比較の中で Built for Shopify バッジが付いている唯一のアプリです。

無料プランはありません。Basicが$4.99/月 で8,000 variantsですが、同時に別の2つの単位も絞られていて、alertは5本、受信者は3名です。instant / real-time alerts、collection alerts、reorder quantity calculations、ロケーション無制限はこの段階で含まれます。Advancedが$9.99/月 でalert・variants・受信者が無制限になり、商品ごとのカスタムしきい値、include / excludeの詳細条件、複数段階のアラート、Slackが加わります。Proが$29.99/月 で予測ダッシュボード、自動計算しきい値、発注予定日、lead timeとsafety stockの設定。Pro Plusが$59.99/月 でpurchase orderの作成、予測からのPO生成、入荷処理とShopify在庫の自動調整、PDF / CSVでの仕入先へのPO送付が入ります。

この最上位がStockyのやっていたことに対応する層で、レビューにもそれが出ています。リスティングに表示されている3件のうち2件は米国のマーチャントで、日付は2026年8月25日と8月31日。いずれも以前の在庫管理プラットフォームが終了するため移行したと書いており、うち1件は開発者の協力でデータを移行したと述べています。

$4.99を比較対象の価格として扱う前に、Basicプランの形を見てください。受信者3名とalert 5本は、少人数の運用チームと少数のルールという想定です。コレクション別や仕入先別にアラートを分けたいストアは、variants上限より先にalert上限に当たり、$9.99になります。

向いているケース: Stockyから移行し、アラート・予測・発注書を1つの請求にまとめたいストア。Built for Shopifyを評価軸に入れるストア。

向いていないケース: アラートだけが必要な場合。$4.99で買えるvariants数も受信者数も、アラート専用アプリより少なくなります。

LSA Low Stock Alert

LSA Low Stock AlertのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(LSA Low Stock Alert、2026-09-07時点)

開発は米国コロラド州Boulderの1719 Solutions Inc.、公開日は2016年1月21日。評価は28件で4.4と、この中で最もレビュー件数が少なく、分布も特徴的です。星5が24件、星4と星3が0件、星2が3件、星1が1件。

products を分母にする唯一のアプリで、無料プランがない唯一のアプリでもあります。Starterが$5.99/月 で300 products、日次サマリーメール。Basicが$9.99/月 で500 products、アラートごとの送信先指定とコレクション絞り込み。Advancedが$19.99/月 で1,000 products、ここで初めて instant alerts が入ります。Professionalが$29.99/月 で2,000 products。

ここから2つのことが言えます。即時アラートがこのアプリでは$19.99で、他では$2.99〜$5.99です。そして掲載プランの上限が2,000 productsで、iAlertの$9.99は100,000 variantsです。なおProfessionalの説明には開発元の料金ページに追加プランがあると書かれていますが、この記事では未確認です。

レビューの新しさも導入前に見ておく価値があります。リスティングに表示されているレビューの日付は2017年1月、2019年5月、2020年1月です。2020年の星2はマルチロケーション対応とアラートのタイミングを指摘していて、開発元は2020年4月に複数ロケーションに対応済みだと返信しています。現在の不具合としてではなく古いやり取りとして扱うべきですが、2016年公開のアプリに最近のレビューが無いこと自体が、14日間のトライアルで確かめるべき理由になります。

向いているケース: 300商品未満で、1日1回のサマリーで本当に足りるカタログ。

向いていないケース: バリエーションの多いカタログ、低予算で即時アラートが必要な場合。

検索に出てくるアプリが1本消えている

低在庫アラートアプリを検索すると、今も Invy Alerts – Low Inventory(Software Sage LLC)が結果に出てきます。App StoreのURLを開くと、ページには1文だけが表示されます。

This app is not currently available on the Shopify App Store.

料金も評価もインストールボタンもありません。再検証されないアプリ比較で起きる典型的な失敗です。掲載が取り下げられても、推奨だけが検索結果やまとめ記事に残ります。どの比較記事を読むときも、リスティングが実際に開いて現在の価格が表示されるかを確認してください。数か月後のこの記事についても同じです。

選び方

  • 対象SKUが少なく、通知先が社内1アドレス、しきい値も1種類 — Flowのテンプレートで組む。無料で、Shopifyの移行ガイド自身が案内している方法です。
  • 仕入先ごとの発注メール — Flowでは送信先アドレスに変数を使えないため、仕入先の数だけワークフローが必要になります。低在庫しきい値で仕入先へ通知するとリスティングに書いているのはBeeだけです。Stockieの仕入先へのPO送付(PDF / CSV)は$59.99のPro Plusです。
  • 大規模カタログで即時アラートを最も安く — iAlertの$4.99で10,000 variants、$9.99で100,000 variants。
  • まず無料で運用を確かめたい — Beeの250 SKUs、またはiAlertの500 variants。どちらもFreeはscheduled alert 1本で、real-timeは含まれない点に注意。
  • 販売速度に連動するしきい値 — Beeの$39.99 Enterprise、またはStockieの$29.99 Pro。それ未満のプランでは、この記事のしきい値はすべて誰かが手で入力した数値です。
  • アラートだけでなくStockyの代替が必要 — 発注書と入荷処理が入るのはStockieの$59.99 Pro Plusです。
  • 300商品未満で日次ダイジェストで十分 — LSAの$5.99。それを超えるか即時が必要なら、この中で最も高い選択になります。

導入前に

variants数とproducts数を別々に数えて、両方書き出してください。価格が動く軸がそこで、比較している2本が同じものを数えているとは限りません。次に受信者数とアラートのルール数を数えます。Stockieの最下位プランは、カタログ規模とは別にその2つを絞っています。

即時が必要か日次で足りるかを、価格を見る前に決めてください。この判断はLSAの価格を14ドル動かし、他の3本は動かしません。

そしてアラートが何と比較しているかを確認してください。既定はどこもavailableです。在庫が減るころには発注済みで輸送中、という運用なら、incomingを見ないアラートは解決済みの問題を通知してくることになります。

参考情報

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