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Shopifyはアプリのインストール数に上限を公開していない。公開しているのは「同じ仕事をできるアプリの数」の上限6つだ

Shopify Help Centerの「Finding and choosing apps」には、アプリのインストール要件が5種類だけ列挙されています。すでに入れているアプリの本数は、その中に入っていません。文書化されている上限は別の場所にあります。post-purchaseページを持てるアプリは1本だけ。checkout and accounts editorの1エリアに入るのは3本まで。自動割引はストア全体で25個までで、アプリが作った割引も同じ25に数えられます。Regios Technologiesは自社ヘルプセンターに、その上限に当たったときのエラーの解説ページを公開しています。Shopify FunctionsはFunction APIごとに25本。Flowは1,000ワークフローまでですが、同一トリガーで10本を超えると警告が出ます。JSONテンプレートは25セクション、1セクション50ブロックで、アプリブロックもその枠を使います。Shopify Help Center、shopify.dev、各開発元ドキュメント、en-US表示のShopify App Storeで2026年9月14日に確認しています。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 17分#Shopifyブログ運営#アプリ比較

この記事でわかること

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「Shopifyアプリは何本まで入れられるのか」を検索すると、10本、20本、できるだけ少なく、といった数字が並びます。Shopify自身のドキュメントの答えは、それらとは違います。答えが書かれていないのです。

Help CenterのFinding and choosing appsには、アプリ側が設定できるインストール要件が5種類だけ列挙されています。Point of sale、Shipping countries、Currency、Business address、Online Store。すでにインストール済みのアプリ本数は、その中にありません。

上限は実在します。ただし対象は「インストール数」ではなく「面(surface)」です。そしてそのすべてが、あなたのアプリ同士とShopify標準機能とで共有されています。

先に結論

post-purchaseページを持てるアプリは1本だけ。 Help Centerの記述は明確です。「You can use only one checkout app to add post-purchase features at a time.」2本入れたら、設定 > チェックアウト でどちらかを選ぶことになります。選ばれなかった方も課金は続きます。

checkout and accounts editorの1エリアに入るのは3本まで。 Shopifyは「There is a maximum limit of 3 apps per highlighted area.」と明記しています。加えて、1回しか置けないブロックは、置いた時点で追加ボタンが無効になります。

自動割引はストア全体で25個まで。アプリが作った割引も同じ25に入る。 「You can have a maximum of 25 active automatic discounts. This total includes app-based discounts.」少なくとも1社の割引アプリ開発元が、この上限に当たったときのエラーについて解説記事を公開しています。

25はShopify Functionsの上限でもある。 Payment customizations、Delivery customizations、Cart and checkout validations、Fulfillment constraintsの各Function APIで、有効なfunctionは25本まで。これも全アプリで共有されます。

Shopify Flowは1,000ワークフローまでで、10本で警告が出る。 警告が出るのはストア合計ではなく、同一トリガーを使う有効ワークフローが10本を超えたときです。理由もShopifyが書いています。「The workflows can conflict with one another.」

テーマも枠の1つ。 JSONテンプレートは25セクションまで、1セクションは50ブロックまで。アプリブロックはテーマのブロックと同じ枠を使います。

上限は以上の6つです。これとは別に期限が1つあります。閉じる枠があります。 script tagは2027年3月1日にストアフロントへの注入が停止し、2026年10月1日には scriptTagCreate がエラーを返すようになります。

以下の数値はすべて2026年9月14日に確認したものです。App Storeの評価とレビュー件数は変動し続けるため、この2つは時点の記録として読んでください。

1本しか入らない枠

post-purchaseページが最も分かりやすい例です。Shopifyがそこに「選択UI」を作っているからです。

このページは決済確定後、Thank you ページの前に表示され、顧客が今しがた確定した注文を書き換えられます。shopify.devの開発者向けドキュメントは、制約の一覧に淡々とこう書いています。「Only one app can be selected for post-purchase product offers. Merchants with multiple apps that have the post-purchase checkout extension need to select which app appears on the post-purchase page.」

つまり判断すべきは「どのpost-purchaseアプリを使うか」ではありません。「どの1本にするか」です。

Aftersell Post Purchase Upsellはこの枠を狙います。

Aftersell Post Purchase UpsellのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Aftersell Post Purchase Upsell、2026-09-14時点)

提供元はRokt、Built for Shopifyバッジあり、評価は4.9(1,030件)。無料プランはありますが、開発ストアとパートナーストア専用です。実店舗は月0〜500件で$34.99/month、501〜1,000件で$54.99/month、1,001〜2,000件で$99.99/monthから始まり、いずれも30日間の無料トライアルが付きます。チェックアウト上のアップセルはShopify Plus限定と明記されています。

AOV.ai Post Purchase Upsellも同じ枠を狙います。

AOV.ai Post Purchase UpsellのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(AOV.ai Post Purchase Upsell、2026-09-14時点)

こちらもBuilt for Shopify、評価4.9(159件)、提供元はAOV.ai。無料プランは実店舗でも使え、30日ごとにアップセル売上$200までという上限が付き、上限は毎サイクルリセットされます。有料プランの区切りは注文数ではなくShopifyプランで、Basicで$19/month、AdvancedとGrowで$29/month、Plusで$59/month。それぞれ7日間の無料トライアルと、年払いで約17%の割引が付きます。

課金の分母は2本でまったく違いますが、枠は1つです。両方入れている場合、片方は表示されないページの料金を請求していることになります。

このページにはアプリと無関係な制約もあり、どちらかに課金する前に知っておく価値があります。Shopifyのドキュメントによれば、Klarna、Affirm、Afterpay、Apple Pay、Amazon Pay、Google Payなどの分割払い・ウォレット決済が選ばれた場合、またはギフトカードやクレジットカード以外で支払われた場合、post-purchaseページは表示されません。関税と複数通貨がかかる注文、local delivery注文、$0.50未満の注文でも表示されません。Online Store以外の販売チャネル経由の注文も対象外です。1回のチェックアウトで顧客が受け入れられるオファーは最大3件。そしてShopify管理画面で作成した自動割引は、post-purchaseページには一切適用されません。

3本しか入らない枠

checkout and accounts editorは、チェックアウト、Thank youページ、注文状況ページ、顧客アカウントページにアプリがブロックを追加する場所です。該当するHelp Centerページは上限を1文で書いています。「There is a maximum limit of 3 apps per highlighted area.」

同じページにもう1つ、目立たない制約があります。Apps サイドバーについて「If the block can be added only one time, then the option to add the block deactivates after it's been placed.」1回しか置けないかどうかを決めるのはアプリ側であり、マーチャントではありません。

そしてこの2つの上限より手前に、プランによる線があります。Shopifyの表は明確です。

アプリの種類Basic以上Shopify Plus
Web pixel app extensions可可
Post-purchase app extensions可可
Public apps built with Shopify Functions可可
Custom apps built with Shopify Functions不可可
Thank you / Order statusページ向けのUI extensions可可
顧客アカウント全ページ向けのUI extensions可可
Information / Shipping / PaymentページのUI extensions不可可

アップセルアプリが「チェックアウトにウィジェットを出せる」と宣伝しているのに、自店のチェックアウトでは何も起きない理由がこれです。Plus未満では、Information・Shipping・Paymentの各ステップはそもそも使える面ではありません。Aftersellはリスティング上で「Unlock checkout page upsells and social proof (Shopify Plus exclusive)」と書いており、このカテゴリーのリスティングとしては開示が丁寧な部類です。

25本入る枠、それが2つある

Shopifyには25という上限が2つあり、どちらも全アプリで共有されます。

1つ目は自動割引です。Automatic discountsのHelp Centerページにはこうあります。「You can create amount off, free shipping, buy X get Y, or app-based automatic discounts. You can have a maximum of 25 active automatic discounts. This total includes app-based discounts.」

ストアに入っている割引アプリはすべて、この同じ25から引き出します。管理画面で手作業で作った自動割引も同じ枠です。1社の開発元がこの件専用の解説記事を公開しています。Regios Technologiesのヘルプセンターにある「25 Automatic Discounts Error」(最終更新2026年8月25日)です。「Shopify has a limit of 25 total automatic discounts. This applies to ALL apps on your entire store combined, not just ours… If you have any built-in Shopify automatic discounts, or you are using any other apps that created Shopify Functions discounts, they are included in the total.」そして「No app can get around this. Not ours, nor anyone else's.」と続きます。事実その通りです。

Regios Automatic Discountsは、この上限に対して「割引の本数」ではなく「ルール」を売るという設計で応えています。

Regios Automatic DiscountsのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Regios Automatic Discounts、2026-09-14時点)

Built for Shopify、評価4.9(196件)、提供元はカリフォルニア州Mountain ViewのRegios Technologies, Inc.。料金は月500件までの割引適用で$34.99/month、1,500件で$59.99/month、5,000件で$119.99/month、無制限で$249.99/month。いずれも7日間の無料トライアルと年払い約17%割引が付きます。同社のAdvanced Logic Builderは、1つの割引オブジェクトの中に多数の条件を書けるようにするための機能です。上限がロジックではなくオブジェクトの個数にかかっている以上、これが唯一の現実的な回避策です。

2つ目の25はShopify Functionsです。開発者向けchangelogで、有効なfunctionの上限がFunction APIあたり5本から25本へ引き上げられました。対象はPayment customizations、Delivery customizations、Cart and checkout validations、Fulfillment constraintsです。決済手段を隠す、配送レート名を変える、チェックアウトを止める、といった機能の裏側にある枠であり、アプリが静かに積み上がる場所でもあります。Aftersellのデータアクセス開示には「Edit Shopify Functions: Delivery customizations, payment customizations」が含まれます。Regios Automatic Discountsには「Edit Shopify Functions: Cart transforms」が含まれます。どちらも「チェックアウトルールのアプリ」ではありませんが、チェックアウトの機構を握っています。

1,000と書いてあって、実際は10の枠

Shopify Flowの文書化された上限は1,000ワークフローで、有効・無効の合計です。ここが問題になることはめったにありません。

効いてくるのは同じトラブルシューティングページにある方です。ワークフローを有効化するとき「you might see a warning that your store has more than 10 active workflows using the same trigger」と書かれています。理由についてのShopify自身の説明は、アプリ選定のたびに思い出す価値があります。「The workflows can conflict with one another.」

最適化のガイドも同じことを書き、仕組みを加えています。同一トリガーのワークフローは並列に走り、同じAPIレート制限を奪い合います。アプリは自前のFlowトリガーとアクションを持ち込みます。ロイヤルティアプリ、タグ付けアプリ、レビューアプリを入れているストアは、誰もそう決めていないのに Order created に10本のワークフローを抱えていることがあります。

テーマも枠の1つ

アプリブロックとapp embed blockは、テーマの枠の外側ではなく内側に置かれます。JSONテンプレートは25セクションまでレンダリングし、各セクションは50ブロックまで持てます。Shopifyが公開しているアプリブロックのディープリンクエラー一覧には「Section limit has been reached in template or section group」と「Block limit has been reached in a section」が含まれ、どちらも「can't be prevented」と明記されています。マーチャント側が何かを削って再試行するしかありません。

theme app extension自体にも、1本あたり30ブロック、全ファイル10MB、Liquid合計100KBという上限があります。

実務上の帰結は2つです。1つ、アプリブロックはオプトインです。インストールしただけではテーマに入らず、app embed blockは テーマ設定 > アプリ埋め込み で有効化するまで無効のままです。2つ、アプリブロックとapp embed blockはチェックアウトのページには一切レンダリングできません。これはcheckout editorとは別の仕組みで、テーマ側のアプリがプランに関係なくチェックアウトへ届かない理由です。

2027年3月1日に閉じる枠

script tagは、テーマコードを触らずにストアフロントへJavaScriptを読み込ませる旧来の方式でした。Shopifyは2026年8月24日に、すでに始まっているスケジュールで廃止すると発表しています。

  • 2026年10月1日: scriptTagCreate と scriptTagUpdate がユーザーエラーを返し、REST の ScriptTag リソースが POST と PUT を拒否します。既存のscript tagは動き続けます。古いAPIバージョンに固定しても延期できません。
  • 2027年3月1日: Shopifyがストアフロントへのscript tag注入を停止します。

アプリ側はapp embed blockへ、計測専用のスクリプトはweb pixelへ置き換えることが求められています。マーチャント視点での要点はこうです。まだscript tagに依存しているアプリは、この日を境にストアフロントで静かに動かなくなります。そしてapp embed blockは、あなたが有効化しないと動きません。

どのアプリがどの枠を押さえているかを見る

ここまでの内容は、何もインストールせずに自店の管理画面で確認できます。

  • post-purchaseページ: 設定 > チェックアウト の Post-purchase page。ここで選ばれている1本だけが表示されます。なおこのセクションは、アプリ側の設定が完了して初めて表示されます。
  • checkout / アカウントのブロック: 設定 > チェックアウト から構成を 編集。Apps サイドバーの Added タブに、追加済みブロックと配置先ページが一覧されます。
  • 自動割引: 管理画面の 割引。アプリが作ったものを含めて、有効な自動割引の数を25と突き合わせます。
  • Flowのトリガー: Shopify Flowを開き、有効なワークフローをトリガー別に数えます。1トリガーで10本を超えていれば、文書化された性能リスクです。
  • app embed: オンラインストア > テーマ > カスタマイズ > テーマ設定 > アプリ埋め込み。アンインストール済みアプリの埋め込みがここに残っていることがあります。

アプリ選定の何が変わるか

同じカテゴリーのアプリを2本比べるとき、本当に有効な問いは「どちらの機能が多いか」ではありません。「それぞれどの面を必要とし、そこにすでに誰か立っていないか」です。

この見方は、よく聞くアドバイスの意味を少し変えます。「アプリを入れすぎるな」は普通、ページ速度の話として語られます。速度は実際に重要で、Built for Shopifyの認定要件にも「Apps cannot decrease your storefront's speed by more than 10 performance points.」という条件があります。しかしこの記事で扱った失敗は、段階的ではありません。2本目のpost-purchaseアプリはページを遅くするのではなく、ページをどちらか一方の持ち物にします。26個目の自動割引は性能が落ちるのではなく、有効化できません。

アンインストールの重みも変わります。使うのをやめたアプリが、自動割引を1つ、登録済みのfunctionを1本、共有トリガー上のワークフローを1本、握ったままということがあります。Help Centerには、ストアを一時停止または無効化した場合、アンインストールするまでアプリの課金が続く可能性があるとも書かれています。休眠アプリが枠と請求書の行を同時に占めている状態です。

どのカテゴリーであれ2本目を入れる前に、そのアプリが必要とする面を特定し、そこに何が入っているかを確認してください。所要時間は2分ほどで、アプリ選定の中で答えが判断ではなく「文書化された数字」で返ってくる唯一の部分です。

参考・出典

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